許認可手続き
1.何か仕事を始めようとするときに、国または地方自治体の許認可を得ることが必要な場合があります。
許認可を得ないで営業を行った場合、懲役、罰金、過料に処せられますので、起業、開業する場合、自分の開業する事業が許認可の対象になっているかどうかを確認する必要があります。
2.許認可とは、許可と認可を一緒に表現した言葉です。
3.許可とは、法令によって一般的に禁止されていることを、特定の場合に解除して、適法にこれをすることがでるようにする行政行為をいいます。
認可とは、行政などが、第三者の行為を補充して法律上の効果を完成させる行為をいいます。
4.許認可に似たものに、届出,免許、登録、認定制度があります。
(1)届出とは、事業主がある行為を行おうとする場合に、行政にたいして、必要事項を通知することをいいます。
(2)免許とは、国民が本来持っていない権利を、行政が国民に与える行為をいいます。
(3)登録とは、事業主が登録簿に記載されることで、事業を行うことができることをいいます。
(4)認定とは、一定の事実又は法律関係の存否を確認することをいいます。
5.許認可、届出、免許、登録、認定が必要な業種には以下のようなものがあります。
(1)許認可
飲食店、旅館業・ホテル業、古物営業、質屋、興行場営業、産業廃棄物の収集運搬業、建設業、労働者派遣事業、道路使用許可,一般貨物自動車運送事業等
(2)届出
理髪店、美容院、クリーニング店等
(3)免許
宅地建物取引業、旅客自動車運送事業,個人タクシーの営業等
(4)登録
貸金業、旅行業、ビルの清掃業、揮発油販売業等
(5)認定
警備業等